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- CONFLEXとGaussianの連携
CONFLEXは通常、古典的な力場を利用して構造最適化や配座探索を行います。CONFLEX Ver.8以降では外部プログラムであるGaussian 09/16を起動し、
そちらで構造最適化を行うことが可能になりました(全機能版 Pro 限定。CONFLEXとGaussianが同じマシンにインストールされている場合)。
この新機能を利用し、力場パラメーターや金属錯体など原子タイプが不足している分子などの構造最適化や配座探索を行うことができるようになりました。
CONFLEXからのGaussianの呼び出し
Gaussianを利用した配座探索の例を示します。
対象分子はグリニャール試薬である塩化ブチルマグネシウムです [(]CH3(CH2)3MgCl] 。
デフォルトのMMFF94s力場には二価のマグネシウム原子は含まれていませんので、力場では計算を行うことができません。ここでは、GaussianのDFT法:B3LYPを6-31G(d) 基底で使用しました。
CONFLEXは5つの配座を見つけました(下表参照)。右図は安定なものから3つの配座の構造を示しています。
No. | Relative Energy (kcal/mol) |
---|---|
1 | 0.00 |
2 | 0.19 |
3 | 0.77 |
4 | 1.00 |
5 | 1.13 |
CONFLEX出力ファイルのGaussViewでの読み込み
CONFLEXはフレキシブルな分子の配座空間を探索し、化学的に重要な配座異性体の最適化構造をもれなく見つけだします。これら配座異性体それぞれのエネルギー・双極子モーメント・NMR情報・励起エネルギーなどを、Gaussianを用いて高精度で求める事が可能です。
GaussViewには、CONFLEXの配座ファイル(SDファイル)を読み込む機能が導入されており、各配座をGaussianの入力とすることができます。