ゲスト分子の挿入
CONFLEXでは、ホスト分子に対してゲスト分子を挿入することができます。 ゲスト分子の挿入位置は、座標を直接指定する方法、ベクトルと距離を指定する方法、 平面と距離を指定する方法の3種類があります。挿入位置を指定しない場合、プログラムが自動的にゲスト分子の挿入位置を決定します。 対応ファイルフォーマットは、MOL形式とMOL2形式です。ここでは、アニリン分子(aniline.mol)と水分子(water.mol)を例に、ゲスト分子の挿入方法を紹介します。 各ファイルは、CONFLEXのインストールフォルダ内のSample_Filesフォルダにあります(Sample_Files\CONFLEX\insert.guest.molecules)。
aniline.molファイル
aniline
14 14 0 0 999 V2000
-0.0000 1.2016 0.2324 C 0 0 0 0 0
-0.0000 1.2044 -1.1652 C 0 0 0 0 0
-0.0000 -0.0000 -1.8646 C 0 0 0 0 0
-0.0000 -1.2044 -1.1652 C 0 0 0 0 0
-0.0000 -1.2016 0.2324 C 0 0 0 0 0
-0.0000 0.0000 0.9445 C 0 0 0 0 0
0.0000 -0.0000 2.3265 N 0 0 0 0 0
0.0000 2.1503 0.7616 H 0 0 0 0 0
0.0000 2.1475 -1.7049 H 0 0 0 0 0
-0.0000 0.0000 -2.9511 H 0 0 0 0 0
0.0000 -2.1475 -1.7049 H 0 0 0 0 0
0.0000 -2.1503 0.7616 H 0 0 0 0 0
-0.0000 0.8692 2.8408 H 0 0 0 0 0
-0.0000 -0.8692 2.8408 H 0 0 0 0 0
1 2 2 0 0
6 1 1 0 0
1 8 1 0 0
2 3 1 0 0
2 9 1 0 0
3 4 2 0 0
3 10 1 0 0
4 5 1 0 0
4 11 1 0 0
5 6 2 0 0
5 12 1 0 0
6 7 1 0 0
7 13 1 0 0
7 14 1 0 0
M END
water.molファイル
water
3 2 0 0 999 V2000
-0.0000 0.7635 0.5299 H 0 0 0 0 0
-0.0000 0.0000 -0.0668 O 0 0 0 0 0
0.0000 -0.7635 0.5299 H 0 0 0 0 0
1 2 1 0 0
2 3 1 0 0
M END
【挿入方法】
[Interfaceから実行する場合]
aniline.molファイルをCONFLEX Interfaceを用いて開きます。
Calculation メニューから「CONFLEX」を選択し、開いた計算設定ダイアログのをクリックします。
次に、詳細設定ダイアログの「General Settings」内にある「Insert Guest Molecules」のをクリックし、追加するゲスト分子のファイルを選択します。
複数のゲスト分子を追加する場合は、操作を繰り返してください。
[コマンドラインから実行する場合]
ホスト分子を -host オプション、ゲスト分子を -guest オプションで指定してプログラムを実行します。複数のゲスト分子を追加する場合は、それぞれ -guest オプションで指定してください。
C:\CONFLEX\bin\conflex-10b.exe -par C:\CONFLEX\par -host aniline.mol -guest water.molenter
上記は、Windowsの場合です。他OSにおける実行コマンドについては、本書の「実行方法」を参照してください。
挿入位置の指定方法は下記のとおりです。
【座標を指定して配置】
挿入するゲスト分子の位置を指定する方法として、座標を直接指定する方法があります。
ここでは、ホスト分子であるアニリンに対して、ゲスト分子である水の中心が 座標 (0.0, 5.0, 0.0) にくるように水分子を配置します(下図参照)。
そのためには、下記のキーワードを用います。
GUEST=(1,CENTROID,0.0,5.0,0.0)
GUEST キーワードの各パラメーターの説明は下記の通りです。
| 値 | 説明 |
|---|---|
1 |
1番目に指定したゲスト分子 |
CENTROID |
配置の基準点として、ゲスト分子の中心を使う |
0.0,5.0,0.0 |
配置先の座標 |
キーワードの詳細はマニュアルを参照してください。
Interface から実行する場合は、詳細設定ダイアログにあるをクリックし、現れるダイアログにキーワードを追加します。 コマンドラインから実行する場合は、aniline.ini ファイルにキーワードを記述します。
【ベクトルと距離を指定して配置】
挿入するゲスト分子の位置を指定する方法として、ベクトルと距離を指定する方法があります。
ここでは、ホスト分子であるアニリンに対して、ゲスト分子である水の中心が、 ホスト分子の原子6から原子7へ向かうベクトルの方向に、原子7を起点として 5 Ang. 離れた位置にくるように、水分子を配置します(下図参照)。
そのためには、下記のキーワードを用います。
GUEST_ALONG_VECTOR=(1,CENTROID,6,7,5.0)
GUEST_ALONG_VECTOR キーワードの各パラメーターの説明は下記の通りです。
| 値 | 説明 |
|---|---|
1 |
1番目に指定したゲスト分子 |
CENTROID |
配置の基準点として、ゲスト分子の中心を使う |
6 |
方向ベクトルの始点となるホスト分子の原子の通し番号 |
7 |
方向ベクトルの終点となるホスト分子の原子の通し番号 |
5.0 |
終点(原子7)を起点として、ベクトル方向へ移動する距離 |
キーワードの詳細はマニュアルを参照してください。
Interface から実行する場合は、詳細設定ダイアログにあるをクリックし、現れるダイアログにキーワードを追加します。 コマンドラインから実行する場合は、aniline.ini ファイルにキーワードを記述します。
【平面と距離を指定して配置】
挿入するゲスト分子の位置を指定する方法として、平面と距離を指定する方法があります。
ここでは、ホスト分子であるアニリンに対して、ゲスト分子である水の中心が、 ホスト分子の原子 1,3,5 が作る平面の中心を起点として、その法線方向に 5 Ang. 離れた位置にくるように、水分子を配置します(下図参照)。
そのためには、下記のキーワードを用います。
GUEST_PLANE_NORMAL=(1,CENTROID,1,3,5,5.0,CENTROID)
GUEST_PLANE_NORMAL キーワードの各パラメーターの説明は下記の通りです。
| 値 | 説明 |
|---|---|
1 |
1番目に指定したゲスト分子 |
CENTROID |
配置の基準点として、ゲスト分子の中心を使う |
1,3,5 |
ホスト分子側で平面を定義する3原子の通し番号 |
5.0 |
平面の法線方向への移動距離 |
CENTROID |
移動の起点を、原子 1,3,5 が作る平面の中心とする |
キーワードの詳細はマニュアルを参照してください。
Interface から実行する場合は、詳細設定ダイアログにあるをクリックし、現れるダイアログにキーワードを追加します。 コマンドラインから実行する場合は、aniline.ini ファイルにキーワードを記述します。
【挿入位置を指定しない場合】
挿入位置を指定しない場合、ゲスト分子は、ホスト分子の中心を基準に +x, −x, +y, −y, +z, −z の順で各方向へ配置されます。最初のゲスト分子は +x 方向に配置されます(下図参照)。